こんにちはHideです。
ちょっと行政書士試験についての話題だけだと、おまりに面白みもないので、「元銀行員の戯言」ということで、昔銀行時代に知っていた会社が今はこんなになっている(大きくなっている、あるいはすでに倒産している)という話をしたいと思います。
今日こんなニュースを見つけました。アパホテルの親会社が大江戸温泉を傘下に、、、
実はアパグループの創業者については、実は某銀行の新宿支店にいたことから知っています。
そもそも、某銀行(すでに合併)の新宿支店というのはかなり歴史がある支店で、有名どころだと百貨店の伊勢丹、丸井、ロッテ、伊藤園など、かなり有名大企業と取引があるような支店でした。
僕はもう20年以上前にその新宿支店のなぜか融資課に着任し、いろんな会社の財務内容をみる機会があったわけです。
なぜか融資課というのは、僕は前の川崎支店でバリバリの取引先課(法人営業)だったので、多分僕がまあまあいい大学を出ていることで、勘違いされてこいつなら融資でも大丈夫だろうと、融資課なんかに配属されたのです。
落ちとしては、半年くらいで実質首になって、あまり大きくない法人担当になるのですが、その半年間というのは、前任者が切れ者でかなり多くの取引先を持っていた(融資担当として)ので、かなり多くの会社の財務を見る機会がありました。
そしてそのうちの一社がアパホテルだったのです。
やはり不動産開発、マンション開発などが中心で借入金が大きかったので、ちょっと貸せないな、というのが都銀の見解。
そうした中で、僕の前任者は一度創業者にあったらしく、何か底深いものを感じたようです。
僕も財務内容など一通り目を通しましたが、奥さん(アパホテルの社長)が、藤島高校をでているということで、かなり賢い人なんだろうとは思いました。
というのも、僕の母が福井出身で、藤島高校といえば福井のトップの進学校なのは知っていたからです。
僕は数字には強いほうなのですが、銀行員としての財務分析的な部分は、自分で起業してようやく腹に落ちたタイプで、どちらかというと典型的な法人営業タイプのイケイケです。
ですので、当時はこんな会社あるんだ、と感じただけですが、創業者が書いた書籍などを少し読んだことがあり、前任者と同様な何かを感じたのを覚えています。
もう20年以上前で、まだ2-3百億円程度の会社だったと思います。借入も1百億はないけどかなりあった記憶があります。
そんなアパグループですが、2022年11月期決算で1382億円もの売り上げを誇り、当時の水準から少なくとも4-5倍の規模に成長しています。
そして、今回大江戸温泉の資産運用会社を完全に買収。
そのニュースが飛び込んできたときに思ったのは、経営者の懐の深さとか、根っこにあるものが、最終的に企業の規模の拡大につながるのかな、と通関した次第です。
20年以上前は、よくあるマンション、ホテル開発会社だったのが、いまや日本を代表するホテルチェーンです。
ホテルの事業って、稼働率が上がると本当に儲かります。
1382億円の売り上げに対して、353億円の営業利益。
利益率高いので、稼働率も90%は超えているのではないでしょうか。
マンションの開発と違い、ホテルは事業会社なので、不動産開発でもある一方で常に安定売上・収益が見込めます。
ある程度の規模まで行けば、以降は収益で(自己資金で)ホテル開発ができるので、最終的には仮依存度の低い高収益な会社にすることができます。
一方、マンション開発は、売ったら終わりの要素も大きいので、事業というよりは不動産開発・売却の要素のほうが強い。
安定的な事業運営ということで、ホテル事業に力を入れたんだとは思いますが、目の付け所がすごいと思います。
ホテルを開発できる規模まで事業を拡大できたのもすごいし、そこからさらに拡大させていく向上心もすごい。
ビジネスホテル系だと、ビスタホテルなんかはコロナで倒産したホテルです。それ以外だとWBFホテル&リゾーツなんかは負債総額160億円と、コロナで倒産したホテルの中では最大規模の負債を抱えていたわけです。
温泉旅館なども多くの旅館がコロナで倒産しています。そうした中、アパグループは完全にピンチをチャンスにしているわけで、どんな業界にも勝ち組・負け組があり、知恵と工夫だけではなく、トップの手腕は非常に重要になってくると思います。
アパグループはコロナ後も完全に勝ち組
そもそも経営者がすごい
実は20年以上前からよく知っている会社
銀行の担当者だったころ一度挨拶しておけばよかった。
今日は銀行時代に知っている会社で、大成功を収めている会社としてアパグループを紹介しました。
大江戸温泉を参加に収め、今後のアパグループの戦略には注目したいところです。
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